ソウル旅の目的別・失敗しないホテルの選び方

ソウルへの旅行を計画する際、最も重要な決断の一つがどのエリアに泊まるかです。ソウルはエリアごとに全く異なる顔を持っており、選ぶ場所によって移動のしやすさや、夜の過ごし方が大きく変わります。
ソウルの中心を流れる漢江(ハンガン)を境に、北側は歴史的な街並みが残るエリア、南側は近代的なビルが立ち並ぶエリアに分かれます。本記事では、旅行者のスタイルに合わせた主要5エリアと、近年注目を集める周辺スポットを徹底解説します。
初めての渡韓・安心感重視なら明洞(ミョンドン)
ソウル観光の代名詞とも言える明洞は、初めて韓国を訪れる方や、言葉の壁に不安がある方に最適なエリアです。
メリット
明洞の最大の利点は、圧倒的な利便性です。ソウル市内の主要観光地へアクセスしやすく、空港リムジンバスの停留所も多いため、大きな荷物を持っての移動も苦になりません。また、観光客に特化した街であるため、日本語が通じるホテルや飲食店、両替所が非常に多く、トラブル時の安心感が高いのが特徴です。ホテルの数とバリエーションもソウル随一で、格安のゲストハウスからラグジュアリーな5つ星ホテルまで、予算に合わせて選ぶことができます。
デメリット
観光地化が進んでいるため、物価は他のエリアに比べてやや高めに設定されている傾向があります。また、地元の人の生活感に触れる機会は少なく、常に多くの人で賑わっているため、静かに過ごしたい方には不向きかもしれません。
歴史とトレンドの融合を楽しむ仁寺洞(インサドン)・安国(アングク)
伝統的な古き良きソウルと、最先端のカフェ文化を同時に楽しみたいなら、仁寺洞周辺が最もおすすめです。
メリット
景福宮(キョンボックン)や宗廟(チョンミョ)といった世界遺産が徒歩圏内にあり、韓国の歴史を身近に感じられます。特に安国エリアは、伝統家屋「韓屋(ハノク)」をリノベーションしたお洒落なカフェやショップが密集しており、SNSで話題のスポットへのアクセスが抜群です。ソウル中心部にあるため、地下鉄1・3・5号線が利用でき、東西南北どこへ行くにも非常に便利です。
デメリット
このエリアは細い路地が多く、場所によってはタクシーがホテルの目の前まで入れないことがあります。また、鍾路3街駅周辺は夜になると飲み屋街として非常に賑わうため、騒音が気になる方は、大通り沿いや少し離れた位置にあるホテルを選ぶのが賢明です。
若者の熱気と空港アクセスの良さなら弘大(ホンデ)
学生街として知られる弘大は、活気あふれるナイトライフとトレンドの発信地です。
メリット
仁川(インチョン)国際空港や金浦(キンポ)国際空港から空港鉄道A’REX一本でアクセスできる点は、非常に大きなメリットです。弘大周辺には手頃な価格の服屋、コスメショップ、飲食店が並び、夜遅くまでストリートパフォーマンスやクラブイベントが行われています。ホテルの代わりにゲストハウスやAirbnbの選択肢も豊富で、滞在費を抑えたい若い世代に絶大な人気を誇ります。
デメリット
週末や夜間は非常に賑やかになるため、エリア選びを誤ると騒音に悩まされる可能性があります。落ち着いた滞在を希望する場合は、隣駅の延南洞(ヨンナムドン)側に宿を取ることで、弘大の利便性を享受しつつ静かに過ごすことができます。
ショッピングを極める東大門(トンデムン)
不夜城とも呼ばれる東大門は、深夜まで買い物を楽しみたい夜型派にとって最高の立地です。
メリット
巨大なファッションビルや卸売市場が深夜2時、3時まで営業しているため、時間を気にせずショッピングに没頭できます。東大門エリアのホテルは、明洞に比べて部屋が広く、コスパが良い傾向にあります。また、東大門デザインプラザ(DDP)内には洗練されたデザイン雑貨やスタイリッシュなお土産も多く、最新の韓国デザインに触れることができます。
デメリット
このエリアは卸売市場がメインのため、深夜から早朝にかけて物流のトラックやバイクが激しく行き交い、道路が非常に混雑し騒がしくなります。また、土曜日の夜から日曜日の夜にかけては多くの卸売市場が休業となるため、週末のショッピングをメインに考えている場合は日程調整に注意が必要です。
美容とラグジュアリーの聖地、江南(カンナム)
ソウルの南側に位置する江南は、最新の美容医療や高級ショッピングを楽しみたい方にふさわしいエリアです。
メリット
数多くの有名美容クリニックや皮膚科が集中しており、施術後のダウンタイムをホテルでゆっくり過ごしたい「美容目的」の旅行者にはこれ以上ない環境です。洗練されたレストランやハイブランドのブティックが並ぶカロスキルや狎鴎亭(アックジョン)へのアクセスも良く、ハイエンドな韓国ステイを実現できます。
デメリット
空港からは1時間〜1時間半ほどかかるため、北側の観光地(王宮など)を中心に回る予定がある場合は、移動時間が長くなることを考慮する必要があります。物価もソウルで最も高く、宿泊費も他エリアより高めの設定が一般的です。
そのほかの最新注目エリア
宿泊しなくても、滞在中に一度は訪れる価値のある旬のエリアをご紹介します。
聖水洞(ソンスドン)
ソウルのブルックリンと呼ばれる、古い倉庫をリノベーションしたカフェやポップアップストアが立ち並ぶエリアです。ソウルの森公園も近く、自然と都市文化が共存しています。
解放村(ヘバンチョン)
南山の高台に位置し、1945年の解放後に人々が集まってできた歴史を持つ街です。現在は、ソウル市内を一望できるルーフトップカフェや個性的でお洒落なバーが集まる、大人の隠れ家的なスポットとして人気を集めています。
失敗しないエリア選びのチェックリスト
自分の旅にぴったりのエリアを見つけるために、以下のポイントを確認してください。
移動のしやすさ:空港鉄道(弘大)かリムジンバス(明洞)か。
活動時間:朝から伝統文化(安国)か、深夜まで買い物(東大門)か。
旅のメイン目的:SNS映えカフェ(安国・聖水)か、美容医療(江南)か。
ソウルはエリアごとに全く異なる魅力を持っています。自分の旅のスタイルを明確にすることで、最適な宿泊先を選んでください。
